太陽の光を応用する技術はいろいろありますが、照明として利用するには、ソーラーパネルで発電した電気を照明に使うというのがこれまでの発想でした。けれども、「スフェラーランタン」はそうした間接的な方法ではなく、もっとダイレクトに太陽の光をそのままあかりとして使える新しいカタチの照明です。

 

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見た目は普通の砂時計型をしたライトですが、本体の部分に粒状の太陽電池“スフェラー”が並んでいて、日中は窓辺に空へ向けて置いておくと太陽の光をじっくりと蓄え、逆さにすると淡い自然な光が灯せるようになっています。
スフェラーパワー社が開発した世界初の粒状の太陽電池“スフェラー”は、一つ一つがビーズ大の大きさしかありませんが、全方向から太陽の光を受光できる特性を持ち、様々な形に応用できます。同社では、太陽光エネルギーと手をテーマにしたプロダクトシリーズSP&H (Solar Power & Hands)を立ち上げ、デザインを手掛けたgrafと共に、ランタンとスティックの2つの製品を発売しています。

 

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コードや電池は不要で、どこにでも手軽に置けて、とにかくシンプル。本体を逆さにするだけなのでスイッチもありません。USB充電も用意されていますが、あえて、昼間に晴れた分だけあかりを灯す…そんな使い方をしてみたくなるアイテムです。

##関連リンク
スフェラーランタン
http://www.sphelar.com/gallery-category/sphelar-lantern/
スフェラーパワー社が発売するスフェラーランタンの紹介ページ

スフェラー太陽電池
http://www.sphelarpower.jp
スフェラーパワー社が開発したスフェラーランタンの電源となるオリジナルの太陽電池で、ビーズのような形で全方位から受光できるのが特徴。

graf
http://www.graf-d3.com/
スフェラーランタンを手掛けたデザインユニット。「暮らしのための構造」をテーマに、空間、家具、照明、グラフィック、プロダクトのデザインから、アート、食に至るまで、暮らしに関わるあらゆるものづくりに取り組む。

<p=”wp-caption alignleft”>text: 野々下 裕子