坪倉輝明 『七色小道』

さいたまスーパーアリーナTOIRO(埼玉県さいたま市)にて2015年7月17日(金)から8月31日(月)まで体感型のアート展『魔法の美術館〜Art in Wonderland 光と遊ぶ超体感型ミュージアム〜』が開催されています。本展には、日本を代表するメディア・アーティスト11組による17作品が展示されています。メディア・アーティストとはコンピューターなどを媒体として先端技術を駆使した作品を作るアーティストです。

光、音、映像を駆使したインタラクティブな作品を中心に、光が織りなす不思議を見て触り、楽しめる内容となっています。本展は写真撮影も可能であり、これまでも過去6年、全国を巡回しており子どもから大人まで累計100万人以上を動員しています。

m4

坪倉輝明 『つくもがみ』

今回が初出展となる<つくもがみ>(作・坪倉輝明)は古い道具に宿る神さまを主題とした作品です。廃墟をイメージした場所がスクリーンに映し出され、その世界では廃材や工具、家電などの廃棄物が自分の身体に吸いつき、自分自身は廃棄物で作られたロボットへと変身していきます。廃棄物でさえ「つくもがみ」が宿っていることを表現した作品です。同作者は<七色小道>という、人がその上を歩く事で様々な色や光が溢れ出す作品など計3点を出展しています。

b2

的場やすし/山野真吾/徳井太郎 『SplashDisplay』

 

また人気お笑い芸人・藤本敏史さん(FUJIWARA)とアーティスト・岡田憲一+冷水久仁江(LENS)がコラボした作品<TRANSFORM>も出展されています。藤本さんは愛娘である莉々菜ちゃん(2歳)と一緒に“笑って、遊べる”アート作品を目指してプロデュースされました。カメラの前の椅子に座ると顔が撮影され、架空の世界で動き出すような楽しいものです。

m2

重田佑介 『がそのもり』真鍋大度/比嘉了 『happy halloween!』

このほか、画面を見ると自分の顔が七変化して仮装の疑似体験を楽しむことができる<happy halloween!>(作・真鍋大度/比嘉了)、真っ白な絵本を持って歩くと、絵本の上に童話やおとぎ話の世界が広がる〈がそのもり〉(作・重田佑介)、などが人気です。

来場者の動きによって表現を変える本展は、参加者も作品を形作る一部であり、人の数だけ楽しみかたがあります。

イベント開催概要:
『魔法の美術館~光と遊ぶ超体感型ミュージアム~』

会場:さいたまスーパーアリーナTOIRO
住所:さいたま市中央区新都心8
期間:2015年7月17日(金)〜8月31日(月)(会期中無休)
時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 当日券 1,300円
中・高校生 700円
3歳〜小学生 500円
会場窓口限定で親子ペア券 1500円

主催:産経新聞社、フジテレビジョン、さいたまアリーナ、TOIRO
お問い合わせ先:048-600-3037(さいたまスーパーアリーナ)
参加アーティスト(50音順):
岡田憲一+冷水久仁江(LENS)、緒方壽人(takram design engineering)、重田佑介、そがあやの、坪倉輝明、far east method(首藤圭介/金箱淳一)、藤本直明、松村誠一郎、的場やすし/山野真吾/徳井太郎、真鍋大度/比嘉了、森脇裕之

魔法の美術館 公式ホームページ|TOIRO(さいたまスーパーアリーナ4階)
本展の公式サイト。出展作品紹介が確認できるほか、オンラインチケットの購入も可能。人気お笑い芸人・藤本敏文(FUJIWARA)さんによるコラボ作品の制作状況や裏話も更新中。

・魔法の美術館-2015- 七色小道

坪倉輝明さんによる作品<七色小道>。通路を歩くとセンサーが感知し、色鮮やかな光の道が描き出される。

・魔法の美術館-2015- SplashDisplay

根強い人気を誇っている作品。<SplashDisplay>(作・的場やすし/山野真吾/徳井太郎)

文・栢原陽子
http://unibrand.jp/