色や形など、自由にランプシェードをカスタマイズできたらいいな、なんて考えたことはありますか?
タイのバンコクをベースに活動するデザインスタジオ、THINKK Studioは、糸の色やランプの形を自由にカスタマイズできる遊び心溢れるランプシェードを展開しています。
ランプシェードをカスタマイズできる、と聞くと3Dプリンターのようなハイテクなマシーンを想像してしまいがちですが、THINKK Studioが開発した「Lanna Factory」と名付けられた機械はなんと、木製なのです。
ペダルで操作をしながらランプを形成していくため、同じ色の糸やランプの型を選んだとしても、毎回少し異なった仕上がりになるそうです。この少しの変化を楽しむことができるのも多品種少量生産の長所であり、量産化された製品にはない「味」になるのではないでしょうか。

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Lanna Factoryでランプを形成していく過程はとてもシンプルです。まずは5色の糸を選び、足下のペダルを踏みながら、接着剤のついた糸を好みのランプの型に巻き付けていきます。接着剤が完全に乾燥したらランプを型から取り出し、取付具に取り付けることができます。
色、形、大きさをカスタマイズすることでより多くの多様性を可能にするだけでなく、エネルギーや材料などの資源が限られている今、製造プロセスにおけるシンプル化や省エネ化などの環境対策への積極的な取り組みなど、今後の注目に値します。
家庭での個人的な使用目的はもちろん、店舗単位でのオーダーも受け付けています。オリジナリティあふれるランプシェードがいつか、日本の家庭を灯す日が訪れるといいですね。
##関連リンク
THINKK Studio
http://www.thinkk-studio.com
THINKK Studioのホームページです。Lanna Factoryの他にも、コンクリートと木という面白い素材を組み合わせたランプシェードなども展開しています。
スフェラーランタン – 考えるあかり
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文:細川依里