あかりと親しくなる方法。 「クリスマスのあかり」を考察する。
2015.11.24
クリスマスが近づくと、徐々に点灯し始める街を彩るたくさんの小さなあかりたち。イルミネーションは「照らす」のではなく「自らの光り方を見せる」特別なあかりでもあります。この季節だからこそ楽しめるあかりと親しくなるヒントを見つけに行きましょう。
みんな大好きイルミネーション
散りばめられた光りの点は人の心に様々な働きかけをしてきます。
ネズミのテーマパークで、練り歩かれる電気パレードを見て涙を流すお婆さんがいるらしい。「こんなキレイなもの生きているうちに見られて幸せだ」と。

(c)takahashi tetsushi
若者ならドラック効果として音楽と踊りをブレンドすればハイにしてくれるし、子どもならマッチ売り少女に切なさを憶えたり、チカチカした発光なら泡を吹かせるほどです。
中高年男性には、ピンクの看板や千鳥足と結びつき後ろめたくそして楽しい時間を想像させてもくれます。宇宙人も好きらしい。映画「未知との遭遇」では巨大なUFOがイルミネーションで飾られて、私たちを「うわーっ」とさせてくれました。

(c)takahashi tetsushi
■条件反射としての明かり
ビックイベントであるクリスマスのイルミネーションは年を締めくくる為の潤滑油です。
冷たい空気と、先生が走り始めると、クリスマスソングによる誘いに、一年を忘れようとお酒を呑みたくなり、多くの人が街に繰り出します。
特にカップルはイルミネーション以上に心も目もキラキラしちゃっている上、夜に誘い出せるかっこうの街ネタとして確立しています。

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■サルにも扱いやすいLED
その前からあるにはありました。しかし、東北の震災以降は徹底した省エネでないと社会は許してくない空気になりました。それがいつしか、消費電力1/5と言われるLEDならとりあえず電飾オーケーとなり、結局、豆電球の頃の5倍以上のイルミネーションが街に出現します。
熱をあまり出さないLEDは火事にもなりにくく、木に巻き付けてもストレスが少ないとされています。
RGBのマルチカラーなら色も多様で、点滅のコントローラーにもいろいろなパターンが設定されています。また、長く連結するなど、比較的素人でもけっこうなことが演出可能になりました。
■飾れ!マイホーム
イルミネーションは結局、空間デザインです。
色や型、場合によってはストーリーなどを踏まえ、よく考えコーディネートしなければなりません。
普通の照明と違い、照らすというより自らの光り方を見せるわけですから、舞台美術やグラフィックセンスも問われます。
最近、区画が大きめの住宅地では、ショップやネットで買い込み、マイホームをクリスマスイルミネーションで飾るのが住人としてのエチケットとでも言わんばかりに光りで家を縁取っています。
室内にいる自分では見ることができなくてもです。
「あるから付ける」イルミネーションから、「ストーリーとテーマをもったあかり」に
そんな住宅外装のイルミネーションの多くは「あるから付ける」に留まりがちです。
毎年買い足した電飾はデザインも、色も、コンセプトもバラバラ。それを賑やかに見せびらかそうと取り付けるものですから、ステキになりにくいわけです。
重要なのは、あるもの全部使わなきゃといったケチなこと考えず、毎年ちゃんとシンプルなテーマを決めること。それに合うイルミネーションをチョイスし飾り付けることです。そのためには選べるくらいたくさん買い込んでもらわないといけませんが。

(c)takahashi tetsushi
■さらに付け加えるならば
1,DIYプロジェクションマッピング
すでにイルミネーションには新鮮さがないと思うなら、DIYプロジェクションマッピングとうのはどうでしょう。画像編集も手軽になったし、静止画だっていい。プロジェクターも安くなり、スクリーンまでの距離が近くていい機種も多く出ています。
方法ですが、普通のプロジェクションマッピングのように外から家の壁に投影するには電源の問題もあり、また、雨が降りだしたらプロジェクターは壊れてしまいます。そこで、室内から窓面に投影。言わばリアプロジェクションです。光りが透過する障子や、レースのカーテンでもいい。画質にこだわりたいなら、半透明のシートをスクリーンとして窓に張ります。
問題はソフトです。
コマ録りのアニメや、紙芝居、自分が出演するのもあり。できれば、ループで流れるように作りましょう。例えば、カーテンの奥をサンタクロースのシルエットがスキップしながら何度も横切っていくだけのシンプルな演出とか。

(c)takahashi tetsushi
2,自らツリー
ツリーや外装を飾るのは普通です。
そこで、自分を飾るというのはどうでしょう。LEDともなれば電圧もたいしたことないし、電池やバッテリーでもどうにかなりそうです。最近はハロウィンで鍛えてもいるでしょう。
家やショウウィンドーに静的に設置されるイルミネーションから、アクティブで人間味溢れる?イルミネーション。与えられるイルミネーションから自ら発光するイルミネーション。そうなると街を真っ暗にして参加者が光るなんてファンタジックだと思うのですが。
■くどい
せっかく飾り付けたイルミネーションだからと、年が明けた3月末まで点灯しているというのはいいただけません。とうにありがたみの輝きを失っています。
セコイいので考えたほうがいいです。年間でのメリハリがなくなっては本末転倒ですし、いつまで浮かれているのも頭悪そうです。せいぜい1月末(ほんとは七草までくらいまでがいい)が妥当だと思うのは私だけでしょうか。