「憧れの人に近づきたい」と思ったら ギャルに灯してもらった心のあかり
2016.01.15
「かっこいい」と感じる基準はそれぞれでも、素敵な出会いがあれば自然と好意を抱くもの。そして好意を持てば「また会いたい」と思うのが人情です。「かっこいい大人」に出会うたび、「どうしたらまた会ってもらえるか」を考えてきた著者が、ある時、ギャルの振る舞いに気付かされたこととは。
「かっこいい大人」に出会うたび、少しでも近づきたいと憧れる。

歳は寝てるだけでも取れるので

この場合の大人は年齢ではなく、大人として生きているかを指す。

私は「かっこいい大人」に出会うたび、

「どうすればこの人に好かれるか」を考えてきた。

それは、また会いたいから。
(だって私たちにもう教室はない。仕事仲間でもない限り、大人とは理由がないと会えない)

私は今まで、憧れのひとにがんばって好かれて「また会いたい」と思ってもらえるひとを目指してきた。

過日、職人さんの仕事場を訪ねる機会があった。
「かっこいい大人だ!」と思った私は、その職人さんにどうやったら好かれるのかを考えた。

しかし、その職人さんとあまり共通の話題がなく、なかなか会話が広がらない。
このままでは、憧れだけで終わってしまって、「また会いたい」と思ってもらえない、多分。

そんな時、偶然その場に居合わせたギャルが、職人さんと楽しそうに話しているところを目にした。

ギャルは職人さんにタメ口だったし、共通の話題どころか、自分の話しかしていない。

私は、なんで二人が和気あいあいとしているのかがわからなかった。
そこには、共通の話題も見当たらない。
だけど、ギャルは年齢や容姿を超えた、なんだか素敵なものを発している気もした。

そんなギャルと職人さんのやり取りをじっくり見つめてみると……
あることに気がついた。

ギャルの気持ちが滲み出ている!

ギャルは好かれようとする前に、

職人さんのことが好きなのだ!

私は逆に、「好かれたい」という気持ちと「好きだ」という気持ちを切り離して考えてしまっていた。

「人に好かれたいなら、自分が好きになること」
「まずは、好きだという気持ちを大切にすること」

あー、大切で、すごく基本的なことに気付かせてもらった!

ギャルちゃん、ありがと! 見習います!

「おしまい」