Udacity: Self-Driving Car Engineer Nanodegree

Udacityは、いわゆるMOOCs(Massive Open Online Courses)の1つで、スタンフォード大学コンピュータ科学のSebastian Thrun教授らが設立したオンライン教育サービスです。Udacityは2014年からAT&Tと協同で「ナノ学位」(nanodegree)というプログラムの導入を始めました。専門的な先端技術のコースもあり、コース修了者はFacebookやGoogleなどから高い評価を得ているようです。

 

そのUdacityが、今度はSelf-Driving Car Engineer Nanodegreeという1年のコースを新設しています。他のコースに比べると期間も長めです。Udacityには初心者向けコースが多々ありますが、この自動運転車技術者コースは初心者向けではありません。確率や統計や線形代数の知識が必要で、Pythonなどスクリプト言語の経験も求められています。学ぶのは、コンピュータ・ビジョン、ロボティクス制御やソフトウェア開発などなど。「未来を作る技術を今学ぼう!(Build the future today!)」というわけです。

 

自動運転車は、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(Ford)、トヨタやホンダ、テスラ・モーターズ(Tesla Motors)など新旧の自動車メーカーに加えて、GoogleからnuTonomyLocal MotorsComma.aiなど大小ベンチャーやスタートアップが殺到する分野。エンジニアの年収は68,800ドルから210,000ドル(平均でも138,000ドル)ということですから高額と言えるでしょう。

 

人々の健康寿命が延びると、働いている途中で企業や業界の栄枯盛衰を目の当たりにする機会も増えていくでしょう。エンジニアは会社に依存しにくい職種とはいえ、労働市場の変化に順応していくためには、足りないスキルや知識は途中で補うという方法を取らざるを得ません。そうしたときに、Udacityのようなカスタマイズ式のオンライン教育サービスは、早く、低コストで学位取得のできる手段として、さらに需要が高まっていくかもしれません。

 

Udacity: Self-Driving Car Engineer Nanodegree