「ガーデンネスト」は、組み立て式のドーム型テント。かまくらのように、庭先にもうひとつの部屋を設置することができます。作り方は簡単。カバーをジョイントバーでつなぐだけです。透明なカバーから見える外世界を感じることで、より季節に密着した時間を過ごせるはずです。
味覚とはなんでしょう? 味覚とは「味」に対する感情のことを指しますが、味だけが感情を生み出しているわけではありません。人間がなにをもって「味」を判断するのかを考える場合、ほかの感覚とのかねあい、つまり共感覚でとらえなければなりません。五感を総合的にデザインすることが、新時代の五感ブランディングの重要なポイントであることを、味覚から解き明かしていきます。
ファストファッションが当たり前になったのと対をなすように、耳にするようになった「エシカルファッション」という言葉。エシカルファッションの担い手であるINHEELSの布田さんは、そこに陰翳をもたらしたいと言います。エシカルファッションと陰翳の関係について、考えます。
接着剤でおなじみのセメダイン株式会社が、電導性のある接着ペーストを開発。女性が光る着物をまとい、舞う動画をリリースしました。
連載1回目では、安室奈美恵さんの「Golden Touch」のMVで使われている「視覚が生み出す触感」の仕組みについて取り上げました。本稿では前回に引き続き、MVを制作したクリエイティブ・ラボPARTYのクリエイティブディレクター/共同創設者 川村真司さんにお話を伺い、触覚とクリエイティブの未来を展望しました。
「経済で、結果を出す。」ーーこの言葉がいまだにキャッチフレーズたりえているのは、経済成長に終わりがないことを信じている人がいまもなお、数多くいることを物語ります。流れてくるニュースは、世界の行き詰まりを感じさせるばかりか、解決の方策を失ったかのようです。限りある地球に生きる私たちは、いま何をはじめるべきなのか? 東京を離れ、故郷・山口の山間の村で、「まるで村の鍛冶屋さんのように」カバンをつくることを選んだ清水さん。「考えるあかり」では昨年、「サバニ」の連載を執筆してくれました。清水さんはなぜ、「村」で「職人」をするのか? 2016年の年初、五感への意識にもつながるであろう「手仕事の思想」を語ってもらいました。
日本橋に、花を使った全く新しい空間が登場します。
「FLOWERS BY NAKED」は「花を楽しむ、花で遊ぶ」体験型イベント。植物のフィボナッチ数列に見立てられた会場内で、生花に映像、インタラクティブ、香りの演出が融合した7つの作品が体験できるようになっています。
五感のうち最後に残された研究分野といえるのが「触覚」です。身体全体で感じることや、個人差が大きいことがブランディングにとっても難関でありつづけてきました。しかし最近では、ほかの感覚と組み合わせることなどで新しい効果をうむこともわかってきました。最も新しく、最もエキサイティングな「触覚」ブランディングの最先端をのぞいてみましょう。
前回の記事では、安室奈美恵さんの「Golden Touch」のMVで使われている「視覚が生み出す触感」の仕組みについて取り上げました。本稿では、このMVを制作したクリエイティブ・ラボPARTYのクリエイティブディレクター/共同創設者 川村真司さんにお話を伺い、触覚とクリエイティブの未来を展望しました。
このところ、様々な場面で香りにまつわる話題が増えてきています。人間が香りを感じる能力=臭覚は視覚以上に繊細だといわれていますが、そのちからをうまく取り入れることができれば、ブランディングの可能性は大きく広がっていきます。
五感全体で理解できるスペースやコミュニケーションがあれば、きっとお気に入りのものはライフスタイルへとつながっていくでしょう。南青山のヴィンテージ・マンションの上階層にできた「HEIGHTS」は、そんな思いをかなえてくれる稀有な空間です。
宝飾品やブランド品など、高価な商品にも財布の紐が緩む時、そこにはどのようなあかりがあるでしょうか。高級さ、特別さの価値を伝えようとする時の照明、そしてラグジュアリーとあかりの関係について、考えてみます。
目の見えない人はどんな夢を見ているだろう? 誰もが気になる疑問かもしれません。私たちは、夢を「見る」と言います。この言い方が正しいならば、彼らは夢を「見ない」のか? はたまた視覚以外の感覚で夢を見るのか?——ところが実際に話を聞いてみると、見える人の夢と見えない人の夢の違いは、意外なところにあることが分かってきました。
11月19日大阪「EXPOCITY」に感性を刺激する体験型ミュージアム「NIFREL(ニフレル)」がオープンします。
巨大水槽で環太平洋の海を再現し、水族館のイメージを劇的に変えた海遊館が運営する「NIFREL」。海生生物の展示を行う施設ですが、単に水族館とは呼べないような、数々の感性を刺激する仕掛けが組まれています。
「WONDER MOMENTS」を手がけたのは、2002年ごろから数多くのインタラクティブアート*2やインスタレーションを制作してきたアーティスト松尾高弘(Lucent Design Inc.代表)。松尾氏は光を主体としたアート、デザイン、エンジニアリングを行っており、繊細な光のインスタレーションが国内外で高い評価を得ています。
人間の脳は、実際に手で触れなくても、その見た目から材質や表面状態を予測することができます。その脳の仕組みをうまく活用すると、映像からさまざまな「触感」をつくりだすことができます。
本やマンガ好きの方なら誰しも「本屋さんに泊まれたらなあ・・・」と思ったことが一度はあるはずです。好きな本を読みながら、いつの間にか寝てしまう、いわゆる「寝落ち」。本が介在することでうまれる、現実と夢の間。「BOOK AND BED TOKYO」は、そんな至福の時間を提供してくれる空間です。
日本のあかりはどんな歴史を歩んできたのでしょうか。時代劇や浮世絵で目にする行灯や提灯。それら「昔の照明器具」がどのように生まれてきて、どんな使われ方をしてきたのかを知ることは、日本人の美意識や自然観、そして日本そのものを考えることとつながっていきます。美術館博物館の照明デザインの第一人者である藤原工氏に、特に江戸期を中心にして日本のあかり文化の変容について話を聞きました。
【本稿は、国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館で開催されている展覧会「昔のあかり」(~11月13日)に際して行われた公開講座「あかりからLEDへ 人をとりまくひかりの変遷」を、編集部の文責により抜粋、再構成したものです】
一年で最も夜景がクリアに見える季節にあわせ、六甲山ガーデンテラスでは光を使ったアート作品を展示。夜景と芸術作品をともに楽しむことができるイベントを開催しています。
11月23日までは展望台を1000万色以上の色彩表現ができるLED照明でライトアップする「Lightscape in Rokko ~Autumn Version~」が、2016年1月11日まではアンティーク・オルゴールの音色に合わせた光の演出が楽しめる「star wheel simfonia」が開催されています。
入るのに、少しばかり敷居が高いのが路地や横丁です。大通りとは異なり、選ばれた人のための空間という認識があるからかもしれません。しかし、逆に路地や横丁に受け入れられたなら、強い愛着が生まれるのも確かです。そしてそこの一部になった瞬間に、演劇的なコミュニケーションがはじまります。
9月の十五夜(中秋の名月)に続いて、10月25日は十三夜(いわば、晩秋の名月)。でも江戸では、満月に近い月ばかりが人気だったわけではなく、新月に近い二十六夜の月も大人気でした。今、二十六夜の月が一番似合うのは、沖縄かもしれません。
ディスプレイの前に立って動作をすると、それに合せて映し出される画像が変化する、そんなインタラクティブな技術を使った展示が最近ではいろいろなところで見られるようになりました。ニューヨーク科学博物館では、そんなインタラクティブ技術を応用した最新の展示展示コーナー「Connected Worlds」を公開しています。
「パン・パパパパン」ーーテレビCMで流れるインテルのジングルは、その音だけでも企業名を思い起こさせる効果があります。「サウンドロゴ」と呼ばれるメロディーやCMソングは、いまやブランディングにとってきわめて重要な位置を占めているのです。「サウンド・ブランディング」の歴史をたどりながら、その最前線を紹介します。