光と五感のデザイン学 考えるあかり Light up your life and fie senses

電子書籍の台頭と紙の本の未来

近年のデジタル技術の台頭により、読書方法を電子書籍に移行する人も増えてきました。
紙媒体は消えゆく運命なのでしょうか。それとも、電子媒体と共存し続けることができるのでしょうか。

考えるメディア編集部2017.01.04

大学の匿名受験は「公平」な採用制度に成り得るか

就職活動でエントリーシートを出すように、どこに行くにも名前や出身、所属などの明確な「肩書き」がセットになります。区別しやすい情報として必要なものとはいえ、疎ましさを感じた経験がある人も多いのではないかと思います。では、事前の属性判断になる情報を排除すれば、どの人も公平にチャンスが与えられるものなのでしょうか。イギリスのある大学は、「匿名制受験」の導入を始めました。

考えるメディア編集部2016.11.26

メンタル・トレーニングはチームを強くするか

強い選手が揃っていたとしても、必ずしも勝利に結びつかないのがチームプレーを必要とするスポーツの難しく奥深いところ。今回はサッカー指導に力を入れるドイツの、チーム戦術力を高めるメンタル・トレーニングの研究をご紹介します。

考えるメディア編集部2016.11.14

自動運転の技術はオンラインで学ぼう

エンジニアのためのオンライン学習Udacityが自動運転車技術者コースを開設しました。エンジニアの自動運転業界への転職準備に、オンライン学習での学位取得がスタンダートになる日も近いかもしれません。

考えるメディア編集部2016.11.09

ドイツに広がる「神の場所」(Godspot)

「光あれ」と神が言われて光があったと創世記にありますが、21世紀にはドイツの教会にWLANの電波もあるようです。
ベルリンの壁が崩されて四半世紀以上、マルティン・ルターの宗教改革から500周年を来年に控えているドイツの教会で、訪問者向け無料Wi-Fiの提供が始まります。ベルリンの約220教会から全国3,000に展開予定とのこと。「ゴッド・スポット(Godspot)」と名づけられています。

信國 謙司2016.09.30

色とあかりで啓発するライトアップキャンペーンのひろがり

赤い羽根募金やピンクリボン運動など、テーマカラーで活動を印象づけるキャンペーン活動は以前からいろいろありますが、より活動を印象づけるために、タワーや高層ビルディング、橋、観覧車、お城などのランドマーク施設をテーマカラーライトアップするキャンペーンが増えているのをご存じでしょうか。

2016.03.22

普請道楽 ―『陰翳礼讃』を読む

2015年は谷崎潤一郎の没後50周年、2016年は生誕130周年を迎えます。これと同時に、死後50年が経過したことから作家の著作権保護期間が終了しました。「考えるあかり」では、谷崎潤一郎の代表作のひとつであり日本特有の感性のあり方を著した『陰翳礼讃』を、現代の写真家が本作から着想を得て撮影した写真とともに、お届けします。

谷崎潤一郎2016.02.24

雨水ーー雪解け水と田植えの関係に変化あり!?[二十四節気のあかり]

まだまだ寒い日は続きますが、そろそろ春の兆しを感じるようになりました。今回は雪解けの話題をお届けします。

今井 明子2016.02.19

庭とあかり 美しき冬ーウィンターガーデン

寂しく思える冬の庭にこそ、命が輝く光が見えます。ストウ庭園の『ウィンターガーデン』、そして日本の冬の植物から、枯れた木々と草や葉の色彩の間に、生命力溢れる輝きを探してみてください。

藤津 紫2016.01.18

2016年の「手仕事の思想」

「経済で、結果を出す。」ーーこの言葉がいまだにキャッチフレーズたりえているのは、経済成長に終わりがないことを信じている人がいまもなお、数多くいることを物語ります。流れてくるニュースは、世界の行き詰まりを感じさせるばかりか、解決の方策を失ったかのようです。限りある地球に生きる私たちは、いま何をはじめるべきなのか? 東京を離れ、故郷・山口の山間の村で、「まるで村の鍛冶屋さんのように」カバンをつくることを選んだ清水さん。「考えるあかり」では昨年、「サバニ」の連載を執筆してくれました。清水さんはなぜ、「村」で「職人」をするのか? 2016年の年初、五感への意識にもつながるであろう「手仕事の思想」を語ってもらいました。

清水 博文2016.01.07

冬至ーー知られざるクマの冬眠[二十四節気のあかり]

一年のうちでもっとも日の短い「冬至」になりました。この季節、動物たちは冬籠りを始めます。今回は、上野動物園にクマの冬眠についてお話を伺いました。

今井 明子2015.12.22

植田正治への “新しい” アプローチ 写真集『shōji ueda』

植田正治はいままた“ブーム”といえる人気を得ているようです。発売になったばかりの『shōji ueda』では、初掲載となるモノクロ作品を中心に、晩年に取り組んだカラーの静物作品が巧みなブックデザインにより織り交ぜられた、これまでの植田正治作品集にはないアプローチが施されています。

2015.12.02

星空に感じる、宇宙の美しさと不思議 [あかりの本棚]

古今東西、人間は星空を見上げて生活のリズムを整え、またその星々の世界に到達せんと願い、技術を磨き、その光にロマンを見出してきました。梶田隆章教授のノーベル物理学賞受賞をきっかけに、寒くなった夜空に思いを馳せて、今回もオススメの本をご紹介します。

岸本 洋和2015.11.27

劣化を防ぎ、展示を見やすく LED照明が守る文化財の未来

平等院ではこのほど、国宝である鳳凰堂壁扉画や、梵鐘*1、雲中供養菩薩像などを収蔵する平等院ミュージアムの照明にもLEDを導入。文化財を照らすあかりを一新しました。

2015.11.25

あかりと親しくなる方法。「クリスマスのあかり」を考察する。

クリスマスが近づくと、徐々に点灯し始める街を彩るたくさんの小さなあかりたち。イルミネーションは「照らす」のではなく「自らの光り方を見せる」特別なあかりでもあります。この季節だからこそ楽しめるあかりと親しくなるヒントを見つけに行きましょう。

高橋 哲史2015.11.24

ひかりの戯れ、それは危険な魔力 〜ベルトルッチの『暗殺の森』〜

『ラストタンゴ・イン・パリ』や『ラストエンペラー』で有名なベルナルド・ベルトルッチ監督の1970年の作品『暗殺の森』。そのデジタル・リマスター版が10月末にリバイバル公開され、新たな観客が続々と劇場に足を運んでいます。画面で展開される強烈な美しさは、ひかりと影の運動としてわれわれを虜にします。しかし、それは美しさをまとった魔力と呼ぶべきものでした。

川本 ケン2015.11.18

安室奈美恵MVで使われた「視覚が生み出す触感」ってなんだ? ――触覚とクリエイティブの未来(1/3)

人間の脳は、実際に手で触れなくても、その見た目から材質や表面状態を予測することができます。その脳の仕組みをうまく活用すると、映像からさまざまな「触感」をつくりだすことができます。

渡邊 淳司2015.11.10

宇宙からの見えない「光」を見る、聴くーーALMA MUSIC BOX

宇宙の遥か彼方から届くのは、目で見える光だけではありません。目に見えない電波を使って宇宙を「見る」のが電波望遠鏡です。南米チリにあるアルマ望遠鏡が電波でとらえた宇宙の姿が、音楽になりました。

平松 正顕2015.11.02

古今の浮世絵に見る、日本の陰翳 [あかりの本棚]

あかりやひかりを入り口に、五感を刺激する『あかりの本棚』連載第1回。平凡社編集部から、最近気になるトピックと共に、古今東西を縦横無尽にチョイスしたブック・ラインナップをご紹介します。今回は「日本の陰影」をテーマに、歌川広重と小林清親というふたりの浮世絵師に注目します。

岸本 洋和2015.10.30

日本のあかり文化を、デバイスの歴史から考える

日本のあかりはどんな歴史を歩んできたのでしょうか。時代劇や浮世絵で目にする行灯や提灯。それら「昔の照明器具」がどのように生まれてきて、どんな使われ方をしてきたのかを知ることは、日本人の美意識や自然観、そして日本そのものを考えることとつながっていきます。美術館博物館の照明デザインの第一人者である藤原工氏に、特に江戸期を中心にして日本のあかり文化の変容について話を聞きました。
【本稿は、国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館で開催されている展覧会「昔のあかり」(~11月13日)に際して行われた公開講座「あかりからLEDへ 人をとりまくひかりの変遷」を、編集部の文責により抜粋、再構成したものです】

藤原 工2015.10.29

幻想的な秋の夜長の寺社巡り 博多ライトアップウォーク2015開催

11月19日(木)〜23日(月・祝)、ライトアップされた寺院・寺社を巡るイベント「博多ライトアップウォーク2015 博多千年煌夜」が開催されます。
当イベントでは、1200年以上の歴史を誇る櫛田神社を始め、8つの寺社・寺院がライトアップされます。参加者は1000円(当日券は1300円)のフリーパスを使って会場を自由に往来することが可能。期間中は普段立ち入ることのできないスペースも見学ができ、幻想的な雰囲気の中で博多の歴史や文化について理解を深めることができます。

2015.10.13

痛みと神経 歯医者さんに灯してもらった心のあかり

放置してしまいがちな虫歯。私たちは痛みに悩まされると、麻酔をかければ、神経を抜いてしまえば感じなくて済んでしまうのに、と考えてしまいます。なぜ「神経を抜かない」ことが大切なのでしょうか。痛みと神経について考えます。

金益見2015.10.09