近年のデジタル技術の台頭により、読書方法を電子書籍に移行する人も増えてきました。
紙媒体は消えゆく運命なのでしょうか。それとも、電子媒体と共存し続けることができるのでしょうか。
就職活動でエントリーシートを出すように、どこに行くにも名前や出身、所属などの明確な「肩書き」がセットになります。区別しやすい情報として必要なものとはいえ、疎ましさを感じた経験がある人も多いのではないかと思います。では、事前の属性判断になる情報を排除すれば、どの人も公平にチャンスが与えられるものなのでしょうか。イギリスのある大学は、「匿名制受験」の導入を始めました。
自動運転車が事故を起こした場合、誰の業務上過失になるのでしょうか?
自動運転車開発に関するモラルや法規制に関連して、トロリー問題あるいはトロッコ問題と言われるものが議論になっています。
2015年のノーベル物理学賞は、「ニュートリノに質量を示したニュートリノ振動」を発見した功績によって、東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章博士とカナダ・クィーンズ大学名誉教授のアーサー・マクドナルド博士の2人に贈られました。ニュートリノは、この宇宙をつくっている基本的な粒子である素粒子の仲間ですが、いったいどのような粒子なのでしょうか。
リーマンショックの元凶となったアメリカのサブプライムローン危機。低所得者向けのの住宅ローンが引き起こしたのは、世界の経済危機だけでなく「住む」ことへの問題意識の目覚めでした。家は自分の歴史や記憶と同じなのだろうか?ただの箱でしかないのでしょうか? 『ドリームホーム 99%を操る男たち』が描くのは、サブプライムで職も住居も失った若者が、アメリカンドリーム(強いものが勝ち残る)の光と影をさまよう物語です。
宇宙の遥か彼方から届くのは、目で見える光だけではありません。目に見えない電波を使って宇宙を「見る」のが電波望遠鏡です。南米チリにあるアルマ望遠鏡が電波でとらえた宇宙の姿が、音楽になりました。
外界とのインターフェイスである皮膚は、自己と他者との区別、つまり自己意識をうみだす重要な役割を担っています。そして皮膚感覚が脳に伝えた情報によって、心理や意識は様々な影響を受けることになります。皮膚感覚は人間のこころにどんな作用をもたらすのでしょうか?
警告をあらわす赤、興奮を呼び攻撃性を高める赤、食欲を喚起する赤、夜の街で怪しく誘う赤。赤い光が人に及ぼす心理的な効果とは。
皮膚の役割は何なのでしょう? 皮膚は身体を包むためだけに存在するのでしょうか。皮膚は心臓や肝臓、腎臓、脳などと同じ「臓器」なのです。そして驚くべきことに、皮膚は色や光を感じることができるのです。
自分のこだわりや大切にしているものによって、同じものを見ていても、当然のことながら感じ方も見え方も十人十色で違ってきます。けれど、ものごとの本質は変わることはありません。見ているものの「本当の姿」を理解するために、まずは自分の色眼鏡を外して見ることです。
食べ物や飲み物は、舌で味わうもの。と思いがちですが、本当にそうでしょうか? 見た目やにおいが変わると、簡単に味が変わって感じてしまいます。人は、味覚ではなくイメージを味わっていると言えるでしょう。
ダメだと分かっていても、ついつい食べ過ぎてしまう・・・そんな経験は誰でもあることです。実は、食事の見た目をちょっと変えることで、意識せずに食べ過ぎをコントロールすることができるのです。
私たちが見ている「色」とは一体何なのでしょう? 自然が作り出したものや人の手によって作られたものなど、私たちの住んでいる世界はたくさんの色で溢れていますが、視覚的に見えている色は、物質が持つ本質的な色とは全く異なります。
明かりがなければものは見えません。見えなければ、そのものが何であるかは分かりません。それと同時に、見えたからこそ見えなくなるもの、分からなくなるものがあります。
ロウソクの光だけで18世紀の室内を再現するーー鬼才・キューブリックならではの発想とそれを実現させたカメラレンズ。ゆらめく明かりに浮かび上がる人々の姿。映像の本質に迫る執念。映画『バリー・リンドン』から解き明かします。