お盆も過ぎて、酷暑だった今年の夏も終わりに近づいてきました。温度や湿度の点で、過ごすには大変な時期もありますが、それは日本の四季の豊かさでもあり、季節の変化を愛でる文化は大切にしていきたいものです。

花火もまた、日本の四季を彩る重要な役割を担ってきました。各地で開催される大がかりな花火大会は、何万人という観衆を楽しませるためのイベントですが、一方、玄関先や庭先で穏やかに行う「小さな花火」も、私たちが歴史的に継承してきた、もうひとつの花火大会といえるでしょう。自分の手で火をつける、という行為は、花火に宿る「生命」を直接に感じさせてくれるものであり、後に残る余韻は、短い夏の日の記憶と重なります。

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そんな「小さな花火」をテーマに東京・隅田川で、明日、明後日の2日間、「小さな隅田川花火大会」が開かれます。主催するのは“花火のセレクトショップ”をコンセプトとしているブランド「fireworks」。品質の高い花火だけを厳選して、一つひとつを個別に販売する方法で注目を集めてきました。服屋、雑貨屋、インテリアショップ、本屋・・・、販売する場所がこれまでとはひと味違うことも特徴です。

花火で遊べる場所をつくりたい、というfireworksの「小さな花火大会」の試みは2012年よりスタート。「小さな隅田川花火大会」 はブランド誕生5周年を記念しての開催となります。隅田川沿いの特設会場では、屋台、ワークショップ体験、クリエイターによるイベントなど、縁日の風景が展開されそうです。

美しさ、楽しさ、儚さ・・・花火のもついくつもの表情が、ひと夏の思い出を照らし出すことになるでしょう。

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■ 第1回 小さな隅田川花火大会
日時:8月21日(金)、22日(土) 17:00 – 20:30
当日17:30より墨田区役所前の特設会場にて、参加券を販売、18:30開始予定。
参加費 500円 各日先着200名
会場:墨田区役所前 墨田区吾妻橋1-23-20 隅田川親水テラス近隣

■ 関連サイト
fireworks 公式サイト
楽しむ人数やシーンによって、セレクトした花火の特徴を解説。花火の楽しみ方はひとつではないことがわかります。
http://enjoyfireworks.jp

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文:和坂康雄