六甲山光のアート「Lightscape in Rokko ~Autumn Version~」

一年で最も夜景がクリアに見える季節にあわせ、六甲山ガーデンテラスでは光を使ったアート作品を展示。夜景と芸術作品をともに楽しむことができるイベントを開催しています。
 
「1000万ドルの夜景」と称される六甲山からの夜景は、地元のみならず全国から観光客が訪れる関西の一大観光名所です。標高880メートルにある六甲ガーデンテラスはとくに人気の夜景鑑賞スポット。関西国際空港や明石海峡大橋が見渡せることもあって、カメラやスマホを手にした人々が大勢訪れます。
 
天体と異なり夜景は一年中同じ景色を見ることができますが、夜景の“見え方”は季節によって異なります。一般に、気温が低い秋から冬にかけては、大気に含まれる水蒸気が少なく、気温が高く水蒸気が多いため夜景が霞んでしまうことのある夏場よりもクリアな夜景を見ることができるとされています。
 
また、夜景はトワイライトと呼ばれる日の入りから約20分後、山間部ではさらに数分後の時間帯が最も美しいとされています。11月初旬の関西地区の日の入りは17時ごろ。帰宅間際のひとときが六甲山の夜景を見るのにぴったりなタイミングになりそうです。
 

高橋匡太 star wheel simfonia 2015年

高橋匡太 star wheel simfonia 2015年

さらに、11月23日までは展望台を1000万色以上の色彩表現ができるLED照明でライトアップする「Lightscape in Rokko ~Autumn Version~」が、2016年1月11日まではアンティーク・オルゴールの音色に合わせた光の演出が楽しめる「star wheel simfonia」が開催されています。
いずれも光を使ったアートを数多く手がけてきたデザイナーによるダイナミックな演出で、山頂という非日常的な空間で、さらに異質な体験を楽しむことができそうです。
 
夜が長くなる季節、眼下に広がる夜景とともに光のアートに触れてみてはいかがでしょうか。
 

高橋匡太 star wheel simfonia 2015年

高橋匡太 star wheel simfonia 2015年

#イベント概要
「Lightscape in Rokko ~Autumn Version~」
展望台を1000万色以上の色彩表現ができるLED照明でライトアップ。彩・風(あやかぜ)をテーマに六甲山に吹く秋風を光で表現しています。制作は昨年も同じ場所でライトアップを担当し、好評を博した伏見雅之氏。


【期間】9月12日(土)~11月23日(月・祝)

【時間】17:00~21:00(最終受付20:30) 

【場所】自然体感展望台 六甲枝垂れ

【料金】大人(中学生以上)300円 小人(4歳~小学生)200円
 
「star wheel simfonia」
六甲山上で開催している現代アートの展覧会「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015」の出展作品の一つで、開業100周年記念時の東京駅や、京都・二条城、十和田市現代美術館などのライトアップを手がけた高橋匡太氏が制作。六甲オルゴールミュージアムの所蔵品である1900年頃に作られたアンティーク・オルゴールの音色に合わせた光の演出が楽しめます。

【期間】9月12日(土)~2016年1月11日(月・祝)

【時間】17:00~21:00

【場所】六甲ガーデンテラスエリア内コッテージガーデン

【料金】鑑賞無料
 
 
#関連リンク
ROKKOSAN.COM〜まるごと六甲山を楽しもうよ〜
六甲山観光株式会社が運営するポータルサイト。イベントの詳細、六甲山の観光スポット、アクセスなどを知ることができます。
 
Yakei.jp
世界32都市、107カ所で夜景の撮影を行ってきたフォトグラファーが運営するサイト。夜景の撮影ノウハウ、鑑賞スポットなどが公開されています。
 
TAKAHASHI KYOTA
「star wheel simfonia」を手がけた髙橋匡太氏のwebサイト。過去の作品群を見ることができます。
 
 
文・大川祥子