まるで紙のように薄く、切ったり折ったり、自由自在に加工できる発光シートを開発したタツモ株式会社が、ブリザードフラワーのブランド「Dear BOUQUET」とコラボしたギフト・ボックスが話題になっています。
 

 
こちらの商品は2015年12月に、東京タワーにて展示、販売が行われ、2016年にはライテック・ジャパンでもお目見え。多くの人がその新しい取り組みに足を運びました。
 
この『光る折鶴』は、「分散型無機ELシート」でつくられています。無機化合物の蛍光体に電圧をかけることで均一に光るのが特徴となっています。LEDや有機ELほどの発光はなく、照明やバックライトとして利用するには弱いあかりとなる無機ELですが、0.2~0.5㎜という超薄型に作ることができ、踏んでも曲げても大丈夫、手軽に加工できて壊れにくく、様々な色に対応可能という特色を活かして、これまで電光ポスターや屋外装飾などの利用が進められてきました。
 

IMGP8458

タツモでは『光る折り鶴』だけでなく、切り絵作家とのコラボレーションによる『光る切り絵』も行い、発光シートの可能性をアートの側面から広げつつあります。今回「光る折り鶴」は、今までの「光るディスプレイ」「光るシート」といった面的なイメージから踏み込んで、頭・羽・尾の先まですべてが均一に光る立体物として見えたことで、無機ELの利用について更にアイディアが深まっていく一歩になったのではないでしょうか。
 
 
##関連リンク
タツモ株式会社ーー発光するシート(分散型無機ELシート)
『光る折り鶴』を開発、発表したタツモ株式会社のホームページ。無機ELのサービス案内や製品カタログが参照できます。
 
MARU SUN KAKU / まる さん かく
無機ELファイバーを使い、日本の伝統的な結び目「あわじ結び」を応用して編み込んだ新しい照明デザインを提案しています。無機EL特有の優しい光が繊細に折り重なり、空間を彩ってくれるようです。照明やランプというよりも新しいインテリアといってもよいのではないでしょうか。
 
Dear BOUQUET
『光る折り鶴』と花でコラボしたDear BOUQUETは、プレゼントのブリザードフラワーボックスで人気のデザイナー集団。ジョエルロブションのウェディングをプロデュースも行っているようです。
 
 
text:かのうよしこ