音の印象というのは、聴いている空間の照明の明るさや色、質とも密接に関係しているのかもしれません。
 

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ソニーが展開する新しい製品シリーズ「Life Space UX」から登場した『グラスサウンドスピーカー』は、ランタンスタイルの照明に360度スピーカーを組み合わせた、これまでにありそうでなかった新しいタイプのガジェット。透明なガラスの中にLEDや白熱灯とは異なる、独特のやわらかなロウソクのような光と共に、あたたかな音が心地よく伝わってくるという、なんとも不思議な製品です。
 
シリーズの開発を手掛けるソニークリエイティブセンターの田幸宏崇チーフアートディレクターは、製品が持つ背景や状況、場面といったコンテクストに着目し、新たなコンテクストを創造しながら製品の開発を行っていると言います。なかでもグラスサウンドスピーカーは、光と同じように繊細な音質を再現することに注力し、空間に合わせた音楽が楽しめるようになっています。
 

 
デザインはとにかくシンプルでコードやスイッチ類が見あたらず、どのような空間にも持ち運んで,調和させられます。音源はスマートフォンなどからブルートゥース経由で流すことができ、テーブルに置くと音が共鳴してさらに拡がるなどの効果もあります。明るさの調整ももちろん可能で、天上からライトのように吊り下げて使うといった、インテリアとしても新しい可能性を持っています。
 

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日本での発売はこの春からということですが、欧米でもすでに話題で、1月に米ラスベガスで開催された国際家電見本市CESのソニーブースでも注目を集めており、ソニーブランドへどのような影響を与えるのかが楽しみです。
 
 
##関連リンク
ソニー Life Space UX
ソニーの新しい製品シリーズ「Life Space UX」の公式サイト
 
ソニー デザイン
ソニーの主要製品の開発デザインを手掛けるクリエイティブセンターの公式サイト。1961年の創業から50年以上続くインハウスデザインであり、「Life Space UX」などを手掛ける。
 
CES
毎年1月に米ラスベガスで開催される世界最大級の国際家電見本市。ソニーをはじめ日本の大手家電メーカーも多数出展し、最新製品を発表する場となっている。
 
 
text:野々下裕子